突然ですが、皆さんの家は貧乏ですか?お金持ちですか?
もしこれを読んでいるあなたがまだ小学生や中学生など多感な時期にいる子供でしたら、もしかすると貧乏である場合は辛かったり、悲しかったりするかもしれません。
私自身は子供の頃から何不自由なく育ち、わりと裕福な環境で育ちましたが、大人になって年を取ってからは自分が親のように豊かでいられない状況を嘆き、その不甲斐なさに日々落胆を繰り返しています。
もしあなたがまだ子供で、現状貧乏なのであれば、これから上がっていけばいいのだから問題ありません。
人生で大事なのは現状がどうかではなく、「希望があるか否か」
上がっていける余地しかないほど貧乏であれば、言い換えるとそれはつまり「希望しかない」ってことですよ。
ということで、家庭もそうですが、世界にはお金持ちの国から貧乏な国まで、多種多様な世界で溢れています。
別記事「世界豊かな国ランキング」ではお金持ちの国、経済的に恵まれた国を紹介していますが、すでに豊かな国というのは今後も豊かであり続ける必要があるので、もしかすると傍から見るよりも、その先に希望がないかもしれません。
貧困は世界中で深刻な問題なので、現状貧しいのであればどうにか希望を持ち続けることで、今の状況を打破したいですね。
ということで今回は、世界の貧しい国々を紹介したいと思います。
世界最貧国はどうやって決める?
貧困は経済的な問題だけでなく、教育や健康など、さまざまな側面に影響を及ぼしますので、国際社会が協力して支援を行っていることでもあります。
そんな貧困は一体何を持って「貧困」と捉えられるのでしょぅか。
実はこういったランキングを作成する場合、一人当たりの GDP が標準的な指標と考えられることが多いのですが、購買力平価 (PPP) を使用して生活費とインフレ率の差を考慮することで、個々の国における貧困度合いをより適切に評価できるようになります。
それを用いて調査したのが今回の本ランキング。
日本では最近政治家による不祥事や悪事発覚が立て続けに話題にあがっていますが、腐敗した政府は、豊かな国を貧しい国に一気に変える可能性もありますので、政治の腐敗には本当に注視していきたいところです。
そんな前提も踏まえて、お待たせしました、世界の貧しい国ランキングを見ていきましょう。
世界貧しい国ランキングの顔ぶれは?
今回のランキングはアメリカ・グローバルファイナンスが発表した「Poorest Countries in the World 2024」です。
トップ10には、マダガスカルやコンゴなどアフリカの国々が並ぶ結果となっています。
昔はアジアもかなり貧困に傾いていましたが、最近ではどんどん環境が変わってきて、世界の中で見ても最貧国とまで言える国は少なくなりましたね。
今回のこのランキングからは、世界でいちばん貧しい国は「南スーダン」という結論になりました。
世界最貧国「南スーダン」とはどんな国?
世界には、人類全体がまともな生活水準を享受できるのに十分な富と資源があると言われている一方で、ブルンジ、南スーダン、中央アフリカ共和国のような国に住む多くの人々は、絶望的な貧困の中で暮らし続けています。
実は世界最貧国の望ましくない称号を争うと予測される他の国もいくつかありますが、アフガニスタン、シリア、イエメン等については、長年にわたる紛争が続いており、そもそも経済指標が不足しているため、評価を試みることさえ不可能となっているのが現状です。
そんな中で正式にランキングトップ(ワースト?)となった南スーダンとは、一体どのような国でしょうか。
南スーダンは、アフリカ大陸の東部に位置し、東アフリカ諸国の中央に位置しています。
- 国名:南スーダン共和国(Republic of South Sudan)
- 首都:ジュバ(Juba)
- 公用語:英語が公用語として使われていますが、地域によっては他の言語も話されています。
- 人口:約1,200万人(2022年推定)
- 地理:南スーダンはサハラ砂漠の南に位置し、熱帯気候が広がっています。ナイル川やその支流が多くの地域を潤しています。
- 歴史:2011年にスーダンから独立し、アフリカで最も新しい国の1つとなりました。しかし、独立後は内戦や紛争が続き、政治的な不安定さが続いています。
- 経済:南スーダンの経済は、主に石油産業に依存しています。国土には豊富な石油資源がありますが、政治的な不安定さや紛争の影響で、経済成長が妨げられています。農業も重要な産業ですが、インフラや技術の不足により、生産性が低い状況にあります。
- 社会:南スーダンの社会は民族的に多様であり、数多くの民族集団が共存しています。しかし、歴史的な民族間の対立や政治的な紛争が社会の結束を脅かしています。
もともとスーダンという一つの国で人口も多かったようですが、分断してできた新しい国ですね。
まだまだ不安定な状況のようですが、人口も少ないのでなかなか難儀しそうな雰囲気です。
どうにか這い上がってもらいたいところです。
大陸ごとの最貧国ランキング
世界最貧国がわかったところで、せっかくなので今回は各大陸ごとの最貧国も紹介していきたいと思います。
アフリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカの六大陸の中から、最も貧しい国をピックアップしていきます。
アフリカの最も貧しい国
アフリカで最も貧しい国は、先ほど紹介した世界最貧国、南スーダンです。
上で説明しているので、詳しい詳細は省きます。
アジアで最も貧しい国
アジアで最も貧しい国はネパールでした。ネパールといえば日本にも沢山の移住者が来ている国ですね。
インド・ネパール料理屋として日本で開業し、生計を得ている人たちも多くいる印象です。
ネパールの人は外国へ出稼ぎに行って、本国の家族に送金したり、不動産へ投資したりして現地の貧困対策へも貢献しているイメージがありますが、実は現地社会は規則が厳しかったり決まり事も多くあるようで、保守的なところがあるようです。
- 国名:ネパール連邦民主共和国(Federal Democratic Republic of Nepal)
- 首都:カトマンズ(Kathmandu)
- 公用語:ネパール語が公用語として使われていますが、国内には多くの民族言語が話されています。
- 人口:約3,000万人(2022年推定)
- 地理:ネパールは地理的に多様であり、ヒマラヤ山脈、中央山岳地帯、そしてテライ地方(平野部)などの地形があります。国土の大部分が山岳地帯で、世界有数の高峰が点在しています。
- 歴史:ネパールは古代から存在しており、ヒマラヤ山脈を含む地域は仏教やヒンドゥー教の重要な霊地でした。18世紀までには、多くの小国が統合され、統一国家としてのネパールが成立しました。
- 経済:ネパールの経済は農業が主要な役割を果たしています。主要な農産物には米、小麦、ジャガイモ、テンサイなどがあります。また、観光業も重要な収入源です。国内外からの観光客が、ネパールの自然、文化、そしてヒマラヤ山脈へのトレッキングや登山を楽しんでいます。
- 社会:ネパールは民族的に多様であり、多くの民族グループが共存しています。ヒンドゥー教が最も広く信仰されていますが、仏教やイスラム教も信仰されています。また、ネパールの社会はカースト制度の影響を受けており、カースト制度に基づく差別や不平等も存在します。
オセアニアで最も貧しい国
オセアニアで最も貧しい国はパプアニューギニアです。
貧しくてもこんなにきれいな海があればそれで十分と考えてしまう私は、きっとお金持ちには向いていないんでしょうね・・・。
- 国名:パプアニューギニア独立国(Independent State of Papua New Guinea)
- 首都:ポートモレスビー(Port Moresby)
- 公用語:英語が公用語として用いられていますが、国内には多くの言語が話されています。メラネシア語族やポリネシア語族、オーストラネシア語族などが存在します。
- 人口:約900万人(2022年推定)
- 地理:パプアニューギニアは地理的に多様な国で、山岳地帯、ジャングル、海岸線が広がっています。国土の大部分が山岳地帯であり、ジャングルや河川が広がっています。
- 歴史:パプアニューギニアは、かつてオランダ領ニューギニアとイギリス領ニューギニアとして統治されていました。独立は1975年に実現し、その後は独立国として発展してきました。
- 経済:パプアニューギニアの経済は、農業、鉱業、天然資源が主要な柱です。特に鉱業は重要で、金、銅、石油、天然ガスなどの豊富な資源が国内に存在しています。しかし、インフラストラクチャーの不足や貧困、健康、教育などの社会的な問題も依然として存在しています。
- 社会:パプアニューギニアは多民族国家であり、800以上の言語が話されています。主な民族にはメラネシア人、ポリネシア人、オーストラネシア人などがいます。社会的な構造は多様で、伝統的な部族社会や家族集団が根強く残っています。
ヨーロッパで最も貧しい国
ヨーロッパで最も貧しい国はウクライナです。
ウクライナといえばロシアと戦争している国というくらい、最近はイメージが定着してしまいましたが、旧ソビエトの一員で比較的長い間経済の不安定性や貧困率に苦しんできた国でもあります。
平均年収は4,000〜5,000米ドル程度とのことです。
- 国名:ウクライナ(Україна)
- 首都:キーウ(Kyiv)
- 公用語:ウクライナ語が公用語として使われていますが、ロシア語も広く使用されています。また、国内には多くの地方言語も話されています。
- 人口:約4,500万人(2022年推定)
- 地理:ウクライナは地理的に多様な国で、平野や丘陵、山岳地帯などが広がっています。黒海に面しており、南部のクリミア半島はウクライナの一部です。
- 歴史:ウクライナは古くから定住が行われており、キエフ・ルーシやガリツィア・ヴォルィーニ大公国などの歴史的な国家が栄えました。その後、リトアニア・ポーランド共和国やロシア帝国の支配を経て、20世紀初頭にウクライナ人民共和国が成立しました。ウクライナは1991年にソビエト連邦の崩壊に伴い独立しました。
- 経済:ウクライナの経済は多様で、農業、工業、サービス産業が主要な柱です。農業では穀物や石油作物、家畜などが生産されています。工業では鉄鋼や機械、化学製品などが主要な産業です。また、エネルギー資源も豊富であり、原子力発電所も運営されています。
- 社会:ウクライナは民族的に多様な国であり、ウクライナ人が大多数を占めますが、ロシア人、タタール人、ハンガリー人などの少数民族も存在します。宗教的には、キリスト教が広く信仰されていますが、正教会、カトリック教会、プロテスタント教会などがあります。
北米で最も貧しい国
北米で最も貧しい国はハイチです。
カリブ海に位置していますから、南国で貧しくてもそれなりに明るくやっていってそうなイメージがあります。
お金はなくとも自然はとても豊かそうな印象もあります。
- 国名:ハイチ共和国(République d’Haïti)
- 首都:ポルトープランス(Port-au-Prince)
- 公用語:公用語はフランス語ですが、クレオール語(ハイチ語)が広く話されています。
- 人口:約1,200万人(2022年推定)
- 地理:ハイチはヒスパニョーラ島の西半分を占めており、ドミニカ共和国と島を分け合っています。地形は山がちで、カリブ海に面した北岸には平野地帯も広がっています。
- 歴史:ハイチはカリブ海における最初の独立国であり、1804年にフランスから独立を宣言しました。その後、政治的な不安定さや経済的な困難に見舞われ、幾度もの政変や紛争が続きました。
- 経済:ハイチは経済的に途上国であり、貧困率が高く、経済的な不安定さがあります。農業が主要な産業であり、コーヒーやマンゴー、サトウキビなどが生産されています。また、衣料品製造や軽工業も重要な収入源です。
- 社会:ハイチの社会は複雑で、アフリカ系のハイチ人が大多数を占めていますが、ヨーロッパや中東、アジアなどの他の民族も存在します。宗教的には、カトリック教会が主流ですが、ヴードゥー教も一部の人々に信仰されています。
南米で最も貧しい国
南米で最も貧しい国はベネズエラです。
南米は総じて裕福なイメージはありませんが、ラテンの気質や植民地時代の名残などもあって、アフリカやアジアとはまた違った貧困のイメージがありますね。
貧しさだけでなく、アジアやオセアニアなどと比較すると凶悪犯罪なども気になりますね。
- 国名:ベネズエラ・ボリバル共和国(República Bolivariana de Venezuela)
- 首都:カラカス(Caracas)
- 公用語:公用語はスペイン語です。
- 人口:約3,300万人(2022年推定)
- 地理:ベネズエラは地理的に多様な国で、アンデス山脈、アマゾンの熱帯雨林、そしてカリブ海に面した沿岸部があります。国土の大部分は山がちであり、アマゾン盆地にも一部が広がっています。
- 歴史:ベネズエラはスペインの植民地であり、1811年に独立を宣言しました。その後、19世紀から20世紀にかけて政治的な不安定さや軍事クーデターが続き、20世紀半ばまで独裁政権が続いた後、民主主義が復活しました。
- 経済:ベネズエラは豊富な天然資源を持つ国であり、特に石油が主要な収入源です。石油産業は国内の経済の中心であり、政府の主要な収入源となっています。しかし、石油価格の変動や経済政策の失敗により、経済が深刻な危機に直面しています。
- 社会:ベネズエラは民族的に多様な国であり、ヨーロッパ系、先住民、アフリカ系などの民族が共存しています。宗教的には、カトリック教が主流ですが、他のキリスト教や非キリスト教の宗教も信仰されています。
世界最貧国は南スーダン、世界最富裕国は◯◯!!
ということで、世界最貧国と大陸ごとの最貧国を紹介していきました。
インフラが整っているおかげであまり貧しさは感じない日本ではありますが、日本でも結構つらい思いをしている人は多いですよね。
かといって貧しい国の人でもつらそうにしているかと聞かれると、実は意外に日々楽しそうに生きていたりするので不思議なものです。
こういったランキングでは実はあまり本質は分からないものだなと思いながら、日々記事を更新しています。
もし興味があれば、世界で最も豊かな国ランキングも合わせて読んでみてはいかがでしょうか。
参考:https://gfmag.com/data/economic-data/poorest-country-in-the-world/
コメント