世界的な技術革新と発展を見据える上で、技術力やイノベーションへの向上心はとても重要であると言われています。
私達の住む日本は、過去数十年の間、他国と比較するとハイテクで、とても先進的な国であると思われていましたし、そのように自負していた人も多いかと思います。
そんな中、こちらもここ十数年ほどの間にIT先進国と言われるようにまで成長した韓国、
隣同士の国であり、距離的にも文化的にもとても似ている日本と韓国ですが、そんな韓国が米グローバル・ファイナンス社による「最も技術が進んだ国」として、首位をマークしました。
K-popやビジネスシーンでも然りですが、最近の韓国の世界での存在感は目を見張る者があります。
その秘訣は何なのか、今回ランキングで一位となったところにその秘訣があるかと思っており、今回は少し深堀りして紹介していきたいと思います。
思っている以上に日本は遅れてしまっているのでは?
まずは、こちらのインスタグラムに上がっていた動画を見てください。
こちらは韓国ではなく中国なのですが、現地の青少年の団体によるパフォーマンスの様子です。
ドラゴンボールを再現した舞台です。
すごい面白そうという感想はさておき、リアルと技術が融合した、ダイナミックな演技ですよね!
先程このコメント欄を何気なく読んでいたのですが、これは日本と中国のどちらなのか?と問われたある外国人が「これは中国だ。日本はすでにテクノロジーを失っている(日本には無理)」という内容のコメントがありました。
一般のイチ外国人がこう思うようであれば、きっと思っているよりも沢山の専門家が、日本の力不足などを感じているのではないでしょうか。
そうなってくると、そう思う人が増えてくれば来るほど、海外からの投資も減ってくるでしょうし、未来を作る仕事をできる機会も同じように減少するでしょう。
だからもし、日本が今の地位をさらに上のレベルに上げていきたければ、技術力の向上はとても必要なことと思えますよね!
とはいえ、実は中国は今回の技術ランキングでは日本より下の38位。
このあたりは予想ですが、GDPが大きい分、実際に投資している金額よりも割合が目減りして見えるのかもしれません。
自分は中国へは行ったことがないのですが、実際に行った人達から聞くに、街なかからしてもすごく進んでいると感じられる場面が多いそう。
ランキングで下位となってしまう細かい理由を知っている方が入れば是非聞いてみたいところです。
話がそれましたが、実は韓国は数十年にわたる継続的な投資と取り組みにより、世界的に認められる技術パワーハウスとして台頭してきたという経緯があります。
具体的にはロボット、AI、モバイル、インターネットなどの分野です。
一朝一夕では変わらないからこそ、今の段階で考えを改めていかなければいけないのではないでしょうか。
技術の進み具合を求めるには
今回紹介する「技術の進み具合」を調べるのは、いくつかの指標を元にランキングを作成したそうですが、そのなかの1つが「どの程度技術に投資しているか」という部分です。
国のGDPの中からどの程度研究開発に費やされている かという、その割合ということです。
総合すると最先端の技術力と、国民がその技術をどの程度習得しているか、その両面によって国をランク付けしたとのことです。
世界で最も技術が進んだ国ランキング トップ10
ということで、ランキング発表。
まずは1位はお隣「韓国」です。
二位の米国と1ポイント以上も突き放して、ダントツの結果となっています。
韓国は世界で最も安全な銀行、グローバルランキングトップ100でも8行(日本は1行:農林中央金庫)ランクインしているので、安全な銀行システムの裏付けとして、今回の技術力の高さが証明されたという形になっています。
順位 | 国 | 複合スコア |
1 | 🇰🇷韓国 | 6.63 |
2 | 🇺🇸米国 | 4.94 |
3 | 🇹🇼台湾 | 4.90 |
4 | 🇩🇰デンマーク | 4.79 |
5 | 🇨🇭スイス | 4.68 |
6 | 🇮🇱イスラエル | 4.10 |
7 | 🇫🇮フィンランド | 3.94 |
8 | 🇳🇱オランダ | 3.79 |
9 | 🇸🇪スウェーデン | 3.76 |
10 | 🇳🇴ノルウェー | 3.59 |
注目すべきは、その顔ぶれです。
別の記事「世界の豊かな国ランキング」で紹介したランキングの顔ぶれとの中から、オイルマネーや金融で地位を得ている国々を抜いた顔ぶれと、ほとんど一緒なことです。
これは技術力が高い、新しい技術に関心があるイコール、豊かになれるということの裏返しといえます。
ココだけの話ですが、実はこれって個人にも関係があるかも・・・なんて思ったりするところです。
日本のランキングが低い要因は?
そんな中、日本の順位は一体どうなのでしょうか。
実は本ランキングでの日本の順位は、第16位でした!
低いわけでもないですが、まだまだ改善の余地はありそうなランクですね。
日本の問題点は変化を嫌う国民性!新しいものを受け入れる許容力が必要
個人的な意見、といっても多くの若者も同じようなことを感じている人も多いかもしれませんが、日本社会は昔から続いていることこそ意味があって素晴らしいと捉える風土があるような気がするんです。
たしかに昔から続いていることでしたら安心感はあるのかもしれませんが、他の国が進んで、絶えず変化していく中で自分だけ変わらずにいるということは、相対的に見ると停滞ですらなく、もはや「後退」になってしまいます。
例えばアニメ一つとっても、昔から続くものというのが時代の変化お構いなしに流され続けるようになっていて、ドラえもんやサザエさん等、とにかく新しいものがなかなか出てきません。
もっと前の仮面ライダーの再放送とか、子供向けの歌にしても我が子の保育園でもいまだに「昔の子供の歌」を覚えて帰ってきたりしています。
人も技術もどんどんと進んでいるのですから、もっと面白く、幅広い人気を得ることが出来るクリエイターはたくさんいるはずなのにも関わらず、それが出てこないということは、これってどこかのお偉いさん連中による「押し付け」や、それを支える「国民の思想」が原因なのかなと思うわけです。
この文化の土台を変えられないことにはどんな良い作品や人材があってもブレーキが掛かってしまうので、やっぱり先進国の地位や存在感の高さを今後も維持していきたいのであれば、変化する必要があるかなと思います。
これからは技術者が重宝される時代!
ということで、ひととおり本ランキングをバックグラウンドと共に紹介してきました。
同じ東アジアの中国や韓国に、技術面で大きく差をつけられてしまっているのは、各国を訪れるとよく分かりますよね。
しかしそれは裏を返せばまだ巻き返せるチャンスがあるということでもあります。
古いものに固執せず、新しいものを柔軟に受け入れていけるような生き方をしていきたいですね。
きっとこの先も、技術者のニーズというのは年々高まっていくでしょう。
技術者はイノベーションの推進者であり、あらゆる産業や分野の問題の解決に大きな貢献をするからです。
今後のランキングにも期待したいところですね!
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