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【GDP】重要なのは一人当たり!世界GDPランキング トップ30【日本は何位?】

本記事で使用するデータは、IMFの公式サイトから引用しています
https://www.imf.org/external/datamapper/NGDPDPC@WEO/JPN?year=2023

一人あたりのGDP(Gross Domestic Product per capita)は、各々の国の経済的豊かさや生活水準を測る指標の一つ。

この指標は、GDP(国内総生産)を、その国の人口で割ったものであり、国民一人当たりに換算した経済的価値を示すことになります。

国単位では人間の数が増えれば増えるほど、経済活動する頭数が増えますので、数値が高くなる大きな要因の一つになります。

つまり一人あたりのGDPの方が、そこに住む人々の実質的な豊かさを推し量るのに適しており、それが高ければ高いほど、その国の一人当たりの収入や購買力が「平均的に」高いということになります。

ようは簡単に言うと、一人あたりの生産性(=稼ぐ力)がどのくらい高いか?というのを数値化したのが、この「一人あたりGDP」です。

これは「平均年収」とは異なるもので、年収はそれぞれの国や社会で独自の仕組みにより分配されるものなので、この一人あたりGDPランキングとはズレがあります。

まぁそれでも上位の国の人たちの年収は順位の差はあれど総じて高い傾向になりますね・・・。

詳しくは「世界平均年収ランキング」の記事で読んでみてください。

国全体のGDPの場合は数値が高いからと言って国民が裕福かというと、必ずしもそうではないんだな。だけど一人あたりのGDPが高い国は平均年収も高めなのは間違いない。

それでは早速、一人あたりのGDPランキング、世界トップ10を見ていきましょう

目次

一人あたりGDP / 世界ランキング トップ10

第1位 ルクセンブルク
第2位 アイルランド
第3位 スイス
第4位 ノルウェー
第5位 シンガポール
第6位 カタール
第7位 アメリカ
第8位 アイスランド
第9位 デンマーク
第10位 オーストラリア

ということで、世界ランキングトップは「ルクセンブルク」でした。

巷でよく聞く、いわゆるGDPランキングとは全く異なる結果となりますね。

上位の国々は比較的人口の少ない国が多いですが、これはやはり人口が少ない国が人口の大きな国と対峙するには同じ戦いかたをしていても負けてしまうということで、例えば金融など違った切り口で国を勧めてきた努力の結果ともいえるのかもしれません。

それでも人口が日本の倍以上もあるアメリカが7位に入ってきているのは、やはりというべきかアメリカが経済的に世界の覇者となっている現状を裏付ける結果ともとれますね。

トップの国々の内情を、少し掘り下げてみてみます。

No.
ルクセンブルク

ルクセンブルクは企業に対して有利な税制を提供しておりますので、企業にとっては魅力的な拠点の一つ。それによって多くの外国企業がルクセンブルクに進出していっています。加えて、ルクセンブルクは国際的な金融のハブとしての地位を確立しており、銀行や投資ファンド、保険会社などが本社を構えるなど、金融面での存在感が大きいことも要因です。

No.
アイルランド

アイルランドも同じく、税率の低さを引き合いに外国からの直接投資を積極的に受け入れ、多国籍企業が多く進出しています。特に、ITや製薬、金融サービスなどの分野です。また、アイルランドには高度な教育制度があり、労働力のスキルレベルも高いことが特徴です。税制だけでなく教育や技術力への重視により、世界トップレベルの競争力を獲得しています。

No.
スイス

スイスは高度な技術力を持ち、精密機器、医薬品、金融サービスなどの先進産業が盛んな国。特に時計や精密機器製造、化学産業などは世界的に高い価値を生み出しているのは日本でも知られているところです。また、金融センターとしての地位を確立していますので、高い信頼性によって世界中の資産管理や金融取引が行われていることが一人あたりのGDPを高水準で維持する土台となっています。

No.
ノルウェー

ノルウェーは豊富な天然資源を有しています。特に石油や天然ガスの埋蔵量が著しく、これらの資源の開発と輸出が国の経済を支えています。またノルウェー政府が石油収入を国家運営基金(Government Pension Fund Global)に積極的に投資し、長期的な経済安定性を確保しているので、国民の生活水準は向上し、経済の安定性が確保されています。政治的にも安定しており、透明性の高い政治・経済システムが確立されており、腐敗の少ない社会的環境が整っています。

No.
シンガポール

シンガポールは地理的に重要な位置にあり、東西の貿易ルートの交差点に位置しています。また、世界的に優れた港湾施設や空港を持っており、国際貿易や物流業界において重要な役割を果たしています。教育にも力を入れており、高度な技術力を持つ労働力を育成し、技術やイノベーションに対する投資が行われ、高付加価値な産業やサービスの発展を促進しています。

No.
カタール

カタールは天然ガスや原油などの豊富な天然資源を持っています。特に天然ガスは世界有数の埋蔵量を誇り、カタールの経済の主要な収入源となっています。それによりカタール政府は、国民に対する高額な収益をもたらし、国民の生活水準を向上させています。

No.
アメリカ合衆国

アメリカは世界的な技術の中心地であり、革新的な企業や研究機関が数多く存在しています。先進技術や新たな産業の創出により、高付加価値な製品やサービスが生み出され、経済成長を牽引しています。世界最大の金融センターでもあるアメリカは外国からの投資を積極的に受け入れる開かれた市場を提供しているので、これが外国からの投資とビジネス活動を促進しています。

No.
アイスランド

アイスランドは豊富な自然資源を有することでの観光産業、漁業と水産加工業などが発達しています。教育水準の高さに加え、政治的安定性や透明性も高く、非常に安定した社会が魅力となっています。技術革新にも積極的に取り組んでおり、情報技術や生命科学などの分野での研究開発も盛んです。

No.
デンマーク

デンマークの労働市場、労働者と雇用者の関係が良好です。それにより労働生産性が高く、労働者の能力を最大限に活用することで経済成長を支えています。また高度な福祉制度を有しており、教育、医療、高額な失業手当などの社会保障が国民に提供されています。これにより、国民の生活水準が高く、貧困率が低い社会が実現されています。

No.
オーストラリア

オーストラリアは石炭、鉄鉱石、天然ガスなどの資源が豊富であり、これらの資源の採掘と輸出が国の経済を支えています。また広大な農地をもとに、農業と食品産業が盛んで、穀物、牛肉、羊肉、乳製品などの製品の輸出が経済に貢献しています。

ということで、いかがでしょうか。

こうやって見ていくと、国民が裕福であることには必ず理由があるというのが理解できますね。

逆に言うと、裕福でないことにも必ず理由があるわけですが・・・

なんにせよ、物事には必ず理由があるってわけですね!

とはいいつつもこれまで紹介した一人あたりのGDPは、国民の豊かさや発展状況を評価するための重要な指標であることに変わりはないのですが、実はそれだけで全てを測れるという指標でもありません。

他のどんな指標も同じですが、結局は他の指標や社会、環境などの組み合わせで総合的に評価する必要があります。

一人あたりのGDP / 世界ランキング全体

それでは最後に、世界全体のランキングを表にしてお届けします。

1ルクセンブルク135,605
2アイルランド112,248
3スイス102,866
4ノルウェー99,266
5シンガポール87,884
6カタール81,968
7アメリカ80,412
8アイスランド78,837
9デンマーク71,402
10オーストラリア63,487
11オランダ61,770
12サンマリノ58,541
13オーストリア58,013
14スウェーデン55,216
15フィンランド54,507
16マカオ54,296
17ベルギー53,657
18カナダ53,247
19イスラエル53,196
20ドイツ52,824
21香港51,168
22アラブ首長国連邦50,602
23イギリス48,913
24ニュージーランド48,072
25フランス46,315
26アンドラ44,107
27マルタ38,715
28イタリア37,146
29プエルトリコ37,093
30アルバ35,718
31キプロス34,791
32ブルネイ34,384
33バハマ34,371
34日本33,950
35韓国33,147
36スペイン33,090
37サウジアラビア32,586
38スロベニア32,350
39台湾32,340
40クウェート32,215
41エストニア30,998
42チェコ共和国30,475
43リトアニア28,482
44バーレーン28,464
45ポルトガル26,879
46ラトビア24,929
47スロバキア共和国24,471
48ギリシャ23,173
49ポーランド22,393
50バルバドス21,442
51ウルグアイ21,378
52オマーン21,266
53ハンガリー21,076
54セーシェル20,890
55クロアチア20,876
56ガイアナ20,565
57トリニダード・トバゴ19,622
58アンティグア・バーブーダ19,068
59パナマ18,493
60ルーマニア18,413
61セントクリストファー・ネイビス18,158
62モルディブ17,559
63チリ17,254
64コスタリカ16,213
65ブルガリア16,087
66パラオ15,113
67メキシコ13,804
68セントルシア13,572
69トルコ13,384
70アルゼンチン13,297
71マレーシア13,034
72ロシア13,006
73カザフスタン12,968
74トルクメニスタン12,934
75中国12,541
76ナウル11,757
77モーリシャス11,752
78グレナダ11,437
79モンテネグロ11,339
80セルビア11,301
81ドミニカ共和国11,249
82ブラジル10,413
83セントビンセント・グレナディーン9,360
84ドミニカ9,356
85ガボン8,832
86アルメニア8,283
87ジョージア(グルジア)8,165
88アルバニア8,057
89ボスニア・ヘルツェゴビナ7,778
90ボツワナ7,758
91北マケドニア7,672
92ペルー7,669
93アゼルバイジャン7,530
94ベラルーシ7,477
95タイ7,298
96ベリーズ7,142
97コロンビア6,976
98ジャマイカ6,831
99赤道ギニア6,502
100エクアドル6,500
101モルドバ6,411
102南アフリカ6,191
103マーシャル諸島6,141
104フィジー6,025
105コソボ5,912
106イラク5,883
107リビア5,872
108パラグアイ5,843
109ツバル5,773
110スリナム5,667
111エルサルバドル5,558
112トンガ5,488
113グアテマラ5,407
114モンゴル5,348
115ウクライナ5,225
116インドネシア5,109
117アルジェリア4,875
118ヨルダン4,851
119ナミビア4,786
120サモア4,638
121カーボヴェルデ4,503
122ミクロネシア連邦4,358
123ベトナム4,316
124イラン4,234
125チュニジア4,191
126エスワティニ(スワジランド)3,995
127モロッコ3,980
128フィリピン3,859
129ボリビア3,858
130エジプト3,770
131ジブチ3,761
132ブータン3,500
133バヌアツ3,492
134ベネズエラ3,474
135ホンジュラス3,245
136サントメ・プリンシペ2,905
137コンゴ共和国2,858
138コートジボワール2,728
139バングラデシュ2,621
140インド2,612
141ニカラグア2,599
142パプアニューギニア2,581
143アンゴラ2,550
144ウズベキスタン2,509
145モーリタニア2,338
146ガーナ2,329
147ソロモン諸島2,285
148ケニア2,188
149ハイチ2,125
150ジンバブエ2,006
151キリバス1,968
152カンボジア1,916
153ラオス1,879
154キルギス1,830
155ナイジェリア1,755
156カメルーン1,722
157セネガル1,715
158ギニア1,543
159東ティモール1,497
160エチオピア1,473
161パキスタン1,471
162ベナン1,449
163ザンビア1,436
164ミャンマー1,381
165コモロ1,377
166ネパール1,353
167タンザニア1,327
168タジキスタン1,180
169ウガンダ1,163
170レソト1,110
171ルワンダ1,032
172ギニアビサウ1,028
173トーゴ1,004
174マリ913
175ガンビア903
176ブルキナファソ888
177リベリア800
178ソマリア717
179チャド703
180コンゴ民主共和国675
181モザンビーク647
182ニジェール631
183イエメン618
184マラウイ580
185中央アフリカ539
186スーダン534
187マダガスカル530
188南スーダン417
189シエラレオネ415
190ブルンジ246
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